2011年4月14日木曜日

俳誌「小熊座」に掲載された、震災後の創作記録を紹介します。(報告:筑紫磐井)

  • 多賀城市の高野ムツオ主宰「小熊座」4月号刊行。震災関係の記事を多く載せています。編集後記(渡辺誠一郎氏)では「当地塩竈にも、激しい揺れとともに3.7メートルの津波が襲った。一瞬のうちに中心市街地は軒下まで海に没した・・・市内での死者は30数名。主宰の住む多賀城市ではこれを大きく上回る」。この津波により東松島市の同人大森知子氏が亡くなられました、ご冥福をお祈りします。しかし、「小熊座」では4月23日には塩竈句会の開催を予告、また7月号に向けて「東日本大震災の緊急特集作品」を募集中。同じく編集後記で、「詩魂は健在。小熊座は不滅ですのでご安心下さい」とあります。

    初めての死亡者の報告ですが、被災者は不屈の精神で俳句に励んでいるようです。不思議な文芸ジャンルのように思えます。
    当月号に載った大森知子さんの俳句、

     春の虹伯母が私を守るよと 知子

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